教育勅語平成版「安倍首相がんばれ安倍首相がんばれ長期政権よかったです」

 おだやかな春の昼下がり。奥様が部屋の掃除をしていると、クローゼットの裏からなにやらDVDが出てきました。透明なケースに入っていて、タイトルも何もついていません。

 不審に思った奥様がそれをパソコンで見てみると、口にするのもはばかられるような内容のエログロ動画が出てきました。

 奥様は帰宅した夫を問い詰めました。

 「なんですか、これは」

 「え、あー、いや、仕事関係のDVDだよ。君には関係ない」

 「ふーん」

 「あ、もしかして、見た?見たの?見ちゃったかあ……いやあ、実はこれ、ちょっと預かってるんだよね。あ、ほら、コイケっているじゃん?あいつがさあ、こういうの大好きで、とにかく見ろ見ろってしつこくってさあ」

 「ふううう〜〜〜〜ん」

 「でさでさ、すぐ突っ返そうと思ったんだけど、コイケのやつ長期出張に出ちゃってさあ、いつ帰ってくるやら帰ってこないのなやら、わからないんだよねえ」

 「ふっっっうううううう〜〜〜〜〜〜〜〜ん」

 

 こんな夫の言い訳を信じるのは、よっっっっっぽどのお人好ししかいないと思うが、現在国会では国民を「よっぽどのお人好し」にしてしまおうと躍起になっている。ちなみに、上の会話はPeeping Lifeをイメージしながら脳内再生してもらえるとありがたい。


11PM深夜の話し合い Peeping Life Library #17

 現在、「あべぴょんだけは守り通そう」という意図のもと、自民党と「保守」の皆様はフル回転している。

 とにかく、あべぴょんだけはこの件に関係ない、と言い張っているわけだが、上の夫婦の会話と同じく、何やら言い訳をこじらせるほどバレバレになっている。

 だいたい「安倍晋三記念小学校」なんて、安倍信者の学校を他の政治家が助けて本人は知らないとか、絶対にありえないのだ。

 

 ところで、自民党と「保守」の皆様が守ろうとしているものがもう一つある。

 それは「教育勅語」だ。

 「学校で教育勅語を教えても、それは自由だろう」と言い募り、物分かりのいい人たちは「教育勅語はまだいいけど〜」などと前置きしてしまい、すっかり向こうの思惑にハマっている。

 「保守」たちは、あの衝撃的な幼稚園の動画によって、「安倍首相がんばれ安倍首相がんばれ」と「教育勅語」が結びつけられてしまうことを恐れているのだ。


森友学園の幼稚園の運動会 安倍首相がんばれ

 

 実際、教育勅語と幼児らの「安倍首相がんばれ」は、一直線に繋がっている。

 教育勅語の何がダメかというと、すでに「勅」の字がダメである。

 これは天皇の命令を意味し、「反論不可能」だとし、思考の自由を徹底的に排除するものだ。

 それを「自由」のくくりのうちに受け入れるのは、まったく詐欺的と言っていい。

 お上の言葉を絶対のものとして受け入れを迫る「勅語」と、「安倍首相がんばれ」はほとんど隣り合わせである。

 自民党と「保守」の皆様は、「勅語」と「安倍首相がんばれ」との間の絆を断ち切ろうと必死なのだ。

 

 さて、そんな中、自民党は総裁3選を可とする改正を行った。

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 仄聞するに、ほとんど抵抗なく決定されたという。

 これで安倍辞任の芽はほぼ消えたと言っていいだろう。

 現状、自民党内からのなんらかの動きなしに、安倍を辞任させることは不可能だからだ。また仮病を使って逃げる、ということも期待できない。

 

 しかし、あべぴょんの正体が「安倍首相がんばれ」であること、さらには教育勅語の正体もまた「安倍首相がんばれ」であること、このことは絶対に忘れられてはならない。

 そのためにも、この問題はできるだけ長く、できるだけしつこく追い続けるべきである。

 ま、あべぴょんを「信じてる」日経さんはやんないだろうけどさ。

 

 

Peeping Life TV シーズン1 ?? Vol.1 [DVD]

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日経さんがふと鏡を見るとトランプくんが映っていた

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 一体どこの国の新聞なのやら、と思わされるここ数日の日経さんの社説である。まあ、一面記事が韓国ばかりの夕刊紙よりはマシか。

 確かに、トランプは言ってることもやってることも無茶苦茶なので、ごく普通の感覚があれば非難したくなるのは当然のことだ。

 とはいえ、ここのところアメリカ株は怖いくらい絶好調で、日本の金融関連、さらには個人投資家たちも随分潤ったことと思う。

 こういう時、多少の問題があろうと株さえ上がれば暖かい目で見守る、というのが日経さんではなかったか。現にトランプと同じ穴の狢であるあべぴょんについては、常に「信じて」見守っていたではないか。日経さんが「信じて」止まないあべぴょんは、トランプくんのおうちにお泊りして、いっしょにゴルフしたというのに。

 

 そんなやり方で上手くいくはずがない、というやり方が上手くいっている時、それを否定していた人たちは頭を抱える。

 何を基準として「上手くいっている」と判断するかというと、日本「経済」新聞としては、株価と経済成長率ということなるだろう。

 グローバリズムこそが経済を成長させ、企業の株価を押し上げるはずだ、日経さんはそう考えていた。ところが、これからどんどん保護主義的な政策を行う、と大統領が宣言しているにもかかわらず、株価はアゲアゲである。

 つまりは、日経さんのいうグローバリズムも、トランプのいう保護主義も、「格差を拡大させることで経済を成長させる」という点において同類なのだ。

 そして、格差拡大という「目標」が見失われない限り、投資家たちは株を買い増し続けるのである。

 

 軽蔑していた人間と自分とが同類であると知らされた時、人はやはり頭を抱える。

 「あべ首相がんばれ!あべ首相がんばれ!アベノミクスよかったです!!」と唱え続けてきたご自分について、振り返ってみてはいかがだろうか。金融緩和での円安誘導だって、十分保護主義的だと思うよ?

 

 しかしまあ、正直利上げが明言されても株価が上がるとは思わなかったがね。

 

 

 

日経さんがやっと書きました

 あべぴょんに初めて会った人は、とても人当たりが良く、こちら話をよく聞いてくれる、真面目で誠実な人という印象を持つようだ。

 まあ、その程度の演技ができなければ政治家なんてやってられないわけだが、それも本人が黙っているうちだけである。喋り出すと3分もしないうちに、その「印象」が冷めてくるという。

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 さて、なんか昨日はお店に新聞社の人たちを呼びつけてお話ししてたようだが、これって話の内容によっては「共謀」だから、今度共謀罪ができたら全員逮捕したほうがいいな。

 なんとなくネトウヨ風味な書き込みになってしまったが、この「赤坂飯店」って、大して美味しくないんだよね。接待に便利な立地かもしれんけど、同じ値段ならもっといいとこが他にたくさんあるんだけどな。育ちがいいくせに味音痴なのかね。

 

 なんか昨晩のネットでは「安倍の恫喝に負けるな」とか騒がしかったようだが、あべぴょんを信じてやまない日経さんの今日の社説はこれだった。

 

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 経済犯罪的な要素があるんだから、日本「経済」新聞ならもっと早くから取り上げてしかるべきだったと思うけど、まあ社説で触れたことだし、とりあえずは良しとしようか。

 ただし、内容の方はお座なりだ。

 

 首相は衆院の審議で「私や妻が関係していたとなれば、首相も国会議員もやめる」と断言している。それならば政府内の調査や関係者の国会招致に自ら指導力を発揮すべきだ。どういう経緯で昭恵夫人は学園を訪れ、名誉校長に就任し、経営内容をどの程度知っていたのかなど疑問点は多い。

 今回の国有地の売却が政治家や官僚の思惑でゆがめられていたとすれば言語道断だ。国民に疑念を持たれること自体が政治不信を増大させかねない。与野党は疑惑の早期解明に向けて一致協力して取り組んでほしい。

 

 政府に注文をつけるのは良いが、この文面からは「自分で調査する」意気込みが感じられない。

 まるで、政府が「調査した結果問題ありませんでした」と言えば、「はい、そうですか」と引き退りかねない感じだ。

 威勢がいい割にはへっぴりごしな社説なのは、やはり「あべ首相がんばれ!」と100回唱えてから社説を書いているせいなのだろう。

 とばし記事山ほど書く割には、こっちの方面は大人しいんだよな。

 

 

 

有害?もっとひどいことになると思うが

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 日経さんの懸念はわからなくもない。

 が、問題はそれよりもずっと「浅い」ところにある。

 ざっくり言って「ちゃんとわかってやってんのか?トランプ」ということだ。

 

 こういうまとめを見かけて、なかなか興味深く拝見した。リンク先も読んだ。ざっとだが。

togetter.com

 

 なんだか一見まともそうに思えたところでデジャビュに襲われた。

 そういや、アベノミクスとかも、なんだか一見まともそうだったりしたなあ、と。

 税金と緩和を一緒くたにするな、と言われるかもしれないが、適切なフォローがなければおじゃんになるのは、消費税増税の時にわかったはずだ。

 だいたいアベノミクスってのが、消費税増税のためのものだし。

 

 ずっと「アベノミクスの最大の障害は安倍晋三」とことあるごとに言ってきたが、同じようなことをトランプにも言わなくてはならなくなるかもしれない。

 なんのひねりもなく「あほかー」となじる確率の方が高いとは思うが。

 

アホか、お前ら!

アホか、お前ら!

 

 

豊中の検証には何が不必要か

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 この件、果たしてどう転がるか、まだ小池百合子自身もよくわからないのではないか。

 しかし、去年の今頃なら豊洲移転に文句をつけただけで、「サヨク」のなんのと山ほど難癖つけられたはずだが、変われば変わるものである。小池自身が左傾化したわけでもなんでもなく、ちょいと小藪をかき分けてみたら大蛇がいびきをかいていてびっくり、というところだろう。

 

 ここで気になるのは、世の中に嫌な流れができている、ということだ。しかも、現状に批判的な人までがその流れに乗せられている。

 小池百合子を批判しようとすると、「じゃあお前は豊洲移転に賛成なのか」と返されるので、ただ批判するだけでなく「豊洲移転反対」というエクスキューズをいちいちおまけしなくてはならない。

 これは、思ったより批判の矛先を鈍らせるものだ。

 似たような構図に、つい最近あったなんとかいうタレント(何度名前を聞いても忘れるし、検索するのも面倒)の出家騒動がある。ロクでもない労働環境のプロダクションが責められるのは当然だが、その救済先がよりにもよって「幸福の科学」だというのだ。

 タレントの自由意志が阻害される業界の慣行を非難するのは当然だが、そうすることが自然と幸福の科学アゲに繋がるかのようになってしまっている。

 こうした事例も、幸福の科学への批判の矛先を鈍らせられてしまう。

 で、多くの人が忘れていると思うが、小池百合子幸福の科学は、以前繋がっていた。というか、今も繋がっている疑いが濃厚である。

 これは一体なんなのか。

 

 ところで、豊洲はさておき豊中の国有地の件、日経さんはさっぱり音沙汰なしである。

 まあ、あべぴょんを「信じてる」日経さんのことだから、信者としては当然のことなのかもしれない。

 でも、ガン細胞を切除するチャンスなんだから、現場の人たちはちゃんと情報収集しといた方がいいと思うよ。ガンてのは、日経の上の方のあれね、あれ。

 

 

 

 

日経さんはきっと農業なんか存在自体が邪魔だと思ってる

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 なんかまた農業に「自由」な「競争」を!、というわけなんだが、このところ情勢悪化で日経さんが大好きな「新自由主義」の分が悪くなっており、農業くらいにしか思い切り主張できないのでなおさら熱っぽくなっている。

 

旧来型の保護が競争力を高める農家の努力を阻害し、農業を弱体化させたことを忘れてはならない。 

 

 なるほど。で、アベノミクスの輸出関連企業保護が、企業を弱体化させたことはなかったの?

 昨日の社説では

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企業の最善策は環境に左右されにくい収益構造を築くことだ。 

 

 って言ってたじゃない。これって、日立のようにインフラ事業に力を入れることも含むんじゃないの?

 でさ、農業って、存在自体がインフラなんじゃないかと思うんだけど、違うかな?

 だいたい、日経さんは企業に対して

 

なんといっても心配なのは、自国優先の姿勢を崩そうとしないトランプ米大統領の経済政策だ。 

 

 というくせに、農家に対しては、

 

自民党の中にも環太平洋経済連携協定(TPP)関連法の保護対策を、TPPと切り離して出そうとする動きが見られる。 

 

 ことについて批判的だよね。トランプとの二国間協議がTPP以上に過酷なものとなる可能性があるんだったら、そうした保護主義的な動きはむしろ当たり前のことなんじゃないの?

 

 日本から農業をなくしたい、というのが日経さんの最終的な願いなのだろう。

 

 

最後のお願い

最後のお願い

 

 

自分の足を食うとタコは強くなれるのか

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 最高益だそうで、おめでたい限りなんだが、

 

本紙集計によれば上場企業の2017年3月期は売上高が3%減る一方、純利益は11%増えて2期ぶりに過去最高となる見通しだ。減収増益の決算が示すものは、ここ数年で日本企業が進めた事業再編や合理化の効果だ。 

 

 ということだそうで、タコが自分の足を食ってとりあえず腹がいっぱいになった、というところである。

 最高益だからといって喜んではいられない、というのは日経さんのいう通りだ。

 

日立は非中核と位置づけた黒字の子会社、日立工機の売却も決め、インフラ事業などに集中する方針を改めて示した。 

 

 黒字の子会社を売れるうちに売っておく、と。インフラ事業とは、原発を含む諸々であろう。

 失墜する東芝を横目に、何やら慌ただしいようにも思える。

 ちなみに、日立工機の株の売り先は、KKR(Kohlberg Klavis Roberts)という有名な「ハゲタカ」である。悪名高いLBOを始めたのがここだ。

 さらに日立が抱える原発の案件宛に、日本政府が1兆円の支援を決定したのは昨年末だった。

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 まあ、なんというか、お気をつけて。

 

 その他の実例も

 

 たとえば不採算品を減らしてきた三井化学は今期、1割の減収だが10期ぶりの最高益となる見通しだ。機能性肌着の販売に力を入れたグンゼは2%の微減収にもかかわらず、最終損益が黒字に転換するという。

 

 とまあ、微妙な話ばかり。なんというか、冬の気配を感じて身を縮こませているように見える。

 そしてそれは、

 

企業の最善策は環境に左右されにくい収益構造を築くことだ。 

 

 という日経さんの提言にも表れている。

 一見正しいことを言っているように見えるが、いかなる環境にも適応し、さらなる荒波をも乗りこなしてこそ、企業にとっての「最善」である。

 「環境に左右されにくい」などというのは、お役所の考えることだ。

 そうした「お役所」な方向を目指してインフラ事業構築を焦ったのが、東芝をぼろぼろにした「失敗の本質」である。日立が同じ病に取り憑かれていないか、どうか。

 

 ところで、フィナンシャルタイムズの方はいかがですか?日経さん。