歴史

そして近代史に大きな汚点が残った

www.nikkei.com とにかく企業の業績さえ上がればよし、と考えていた人は現在の状況についてどのように思っているのだろう。 多くの企業(主に輸出関連だが)が最高益を出す中、実質賃金は下がり続け、消費支出はがっくり下を向いている。 「雇用は改善してい…

教科書は知性を劣化させるためのものか

教科書はもっと柔軟でいいwww.nikkei.com 人々は教科書が嫌いだ。 「教科書的」などと形容されれば、それは杓子定規な価値を押し付けてくる退屈なものという、揶揄の意味がこめられている。 そして、どうやら国家も教科書が嫌いだ。 なぜなら、それがレベル…

ボールは宙に浮いたままだということ

『「朝日新聞の大罪」を問う』 お父上には世話になったのであまり言いたくはないが、投資を生業とする人間がこのような認識で大丈夫なのかな、と思う。リスクをとらねばリターンを期待できないように、報道は向こう傷を恐れてはスクープをものにできない。ま…

きっとそれは「強制連行」ではないということなのだろう

「強制連行」という言葉を眼にして思い出した話をひとつ。 若い頃、関東軍の元軍曹という人の下で働いたことがある。「オレは満州を一万キロ歩いたんだ!」というセリフを、三日に一度は口にする人だった。 その人がお客にこんな話をしていた。 満州の道無き…

『永遠の0』という『失敗の本質』

「アメリカにヒロシマを!」 これがビン=ラディンのスローガンの一つだったという。 この世界を震撼させたテロリストの親玉については、あまりに情報が錯綜しすぎていて確かな所はわからない。しかし彼は、太平洋戦争について良く研究していたのではないだ…

ルイ15世のおなか

ルイ15世は、フランス史上最低の王の一人、とされている。 政治向きはポンパドゥール夫人に牛耳られ、国庫は7年戦争の敗北ですっからかんになった。(ルイ14世による破綻もあったが) それなのになぜか在位中の国民の人気は高く、「愛しの王」とあだ名され、…

『失敗の本質』を読んでも本質とやらがどこにも書かれていない

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1991/08メディア: 文庫購入: 55人 クリック: 1,360回この商品を含むブログ (274件) を見る ふと思い立って…

アベノミクスについての懸念とメモ

アベノミクスというネーミングに引っかかるが、とりたててリフレに反対しているわけではない。しかし、この政策(?)が成功するにはいくつかの懸念がある。 まず、格差の拡大をどのようにおさめるか。 高橋是清がリフレをやったときは、格差が大いに拡大し…