経済

つまらなかったピケティの講演

ピケティの来日講演があったが、たいしたもりあがりもなく終了した。 内容は本を読めば分かることばかり。パネル・ディスカッションもさっぱりディスカッションしていなかった。 同時通訳の苦労は分かるが、フランス語の通訳を用意することはできなかっただ…

ピケティが来日する

広がる不平等と日本のあした「21世紀の資本」日本語版発刊記念 著者ピケティ氏来日シンポジウム:朝日新聞デジタル 広がる不平等と日本のあした「21世紀の資本」日本語版発刊記念 著者ピケティ氏来日シンポジウム:朝日新聞デジタル ピケティが来日する…

近時雑感

ちょっと小耳にはさんだことを書き留めておく。 TPPについて、騒がしい報道はないが、今も水面下での交渉は続いている。JAの意を受けて、農水官僚はあれこれと手を尽くし、少しでも有利になるように駆け回っている。 ところが、いつもならこの辺りで外務省か…

やはりまったく想定内のことだった

GDP 年率-6.8% 震災以来の落ち込み NHKニュース 1〜3月期をほぼ相殺する落ち込みだったが、これは「想定内」のことだっただろう。ややマイナスだが、誤差の範囲と言える。 もしマイナス8%を越えるようなら、ちょっとはおたついたかもしれないが、こ…

サイコパス内閣

4〜6月GDP 大幅な落ち込みを予測 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140804/k10013521591000.html 別段驚くほどのことではない。あべぴょんはこれまで通りの政権運営を続けることだろう。これで「アベノミクスは死んだ」ということにはならない。最初から生…

そして私は日経新聞をとるのをやめたのだった

かつて「いざなみ景気」と呼ばれるものがあった。 2002年から2008年まで続き、戦後最長の景気拡大と喧伝された。 その成長ぶりは日経新聞が伝えるところによると、 ・毎年GDPが成長した ・日経平均もぐんぐんあがった。18000近くになった。「2万を越える」と…

TPPという名の反グローバリズム

以前から奇妙に思っているのだが、所謂グローバリゼーションというものを評論家センセイが口にするとき、それは経済のみを指しているようだ。 彼らが政治について語るとき、おおむねその国境の壁を高くすることばかりを言う。 グローバリズムを推奨する大勢…

ピケティについては語らないが

Capital in the Twenty-First Century 作者: Thomas Piketty,Arthur Goldhammer 出版社/メーカー: Belknap Press 発売日: 2014/04/15 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (5件) を見る 一部で話題のトマ(ス)・ピケティ『21世紀の資本』は、先月…

それはやはり想定内のことなのだ

アベノミクス・想定内の破綻 http://blog.goo.ne.jp/keisai-dousureba/e/a70130a1ea90a73ca98761409405e992 こうした分析を読むと、「経済学者」というものの限界を感じる。 財務相が「想定内」と発言したのは、まったくその通り想定内だからだ。原発事故時…

アベのままじゃ日本があぶない

『アナと雪の女王』ミュージック・クリップ:Let It Go/エルサ(松たか子) - YouTube エントリーのタイトルは、上の曲のサビにのせて歌って欲しい。 さて、物価が上がってきたようである。が、しかし、アベノミクスのせいではない。消費税増税のおかげだ。…

春来りなば

さて、春が来たそうだ。 どこぞのあんぽんたんが「八重桜」がどうしたとか、下手くそな句を詠んだとのことだが、普段やり付けないことをするからぼろが出る。 ま、それはともかく、駅前と近所の空き地には高層マンションが建築中で、消費税アップ前にほぼ完…

ニューヨークでラーメンを食べるということ

誰かが取り上げると思ったが、誰も書かないようなので軽くふれておこう。 ラーメン、ニューヨーカーを魅了 出店相次ぎ独自に進化 http://digital.asahi.com/articles/ASG4M7SJLG4MUHBI01W.html >まずは値段。安くて12ドル(約1200円)程度、15ドル(…

「いざなみ景気」という名のUMA

ほんの数年前、「いざなみ景気」というものがあった、らしい。 やたらマスコミ(特に日経)でその存在が喧伝されたが、さっぱり実態がわからなかった。 とにかく、構造改革とやらのおかげで、戦後最長の景気拡大というものがなされた、ということだったと記…

経済動物と化してゆく、この国民

エコノミック・アニマル、という呼び名が死語となって久しい。 それは高度成長期の日本人に対する蔑称とも尊称とも言われたが、他からそう呼ばれた期間よりも、日本人自身がそう自称した時期の方が長かった。経済的な利益を追い求める「アニマル」という呼び…

それは日本が先進国ではなくなるということなのだが

はてなブックマーク - 2050年、全国の6割が人口半分…2割はゼロ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://b.hatena.ne.jp/entry/www.yomiuri.co.jp/national/news/20140329-OYT1T00081.htm なにやらのんびりしたブコメの多さにあぜんとする。 しか…

消費税アップにがっかりする人たち

消費増税の影響「軽微」が7割 社長100人アンケート http://www.nikkei.com/article/DGXNASDZ2201K_S4A320C1MM8000/ まあそうだろうな、と思う。 消費税の影響は、良くも悪くもたいしたことはない、と以前書いた。悪影響が出るほど日本経済が復活してきてい…

「アベノミクスについての予言」自己採点

去年の5月に「アベノミクスについての予言」というエントリーを書いた。まだ一年も立ってないが、消費税が上がる前に自己採点しておこう。 1.インフレになることはなく、デフレは解消しないだろう。 2.株価は上がるが、期待したほどにはならないだろう。 3.…

「株価に一喜一憂しない」って誰か言ってたな

なんか株が暴落してるんだそうだ。 しかしまあ、ほとんどの人には関係がない。株価が「景気の指標」だったのは昔のことだ。現在では株がいくら上がろうが下がろうが、ほとんど関係ない。一応「短期的には」とエクスキューズをつけておこうか。 去年のsell in…

アベノミクスと国体

国体と言っても体育の大会ではなく、その昔天皇とイコールで結ばれていたやつの方だ。 なぜアベノミクスが高い支持を受けているかというと、それが現代日本の「国体」を守っている、と思われているからだろう。 この21世紀における日本の「国体」とは何か。 …

「がんばる」のは何のため?

NHKスペシャル『"新富裕層" vs. 国家 〜富をめぐる攻防〜』(8/18)のメモ http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130819/137685062 >「頑張った者が報われない税制」を彼ら「新富裕層」は批判するのだが、自分たちが世の平均的な人々と比較して100倍も1000倍も…

国の借金(?)とやらの問題を解決する方法

国の借金 初の1000兆円超え http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130809/k10013665191000.html 日本の財政がこれによって破綻するか否か、という議論には興味がない。どうなるのかよくわからない、というのが本当のところだろう。 経済学者の皆様はわかっ…

ほんの少しのメモ

◎ 消費税論議が喧しいが、なぜ誰も「引き下げろ」と言わないのだろう。「引き下げ」を口にしたとたん論義がうさんくさくなる、という空気が醸成されているようだ。 アベノミクスはその方向性からして、消費税を減税し、累進課税を強化するのが本来だろう。 …

お金はどこらへんをめぐっているのやら

先日、古くからやっている模型店が店を閉じた。50年も続いた老舗である。客数が減り、客層も高齢化したとはいえ、まだまだ店先はにぎわっていた。 店を閉じた原因は、銀行の融資の引き上げである。所謂「貸しはがし」というやつだ。 しかし、こうしたことは…

アベノミクスについての予言メモ

1.インフレになることはなく、デフレは解消しないだろう。 2.株価は上がるが、期待したほどにはならないだろう。 3.地価が上がることはないだろう。 4.中間層が消え、次は小金持が消えるだろう。中金持ちくらいもあやうい。 5.貧困層はさらなる貧困を味わう…

アベノミクスについての懸念とメモ

アベノミクスというネーミングに引っかかるが、とりたててリフレに反対しているわけではない。しかし、この政策(?)が成功するにはいくつかの懸念がある。 まず、格差の拡大をどのようにおさめるか。 高橋是清がリフレをやったときは、格差が大いに拡大し…