もはや何も言いたくないという「気分」

 今の日本に蔓延している「気分」は、「見たくない」「聞きたくない」「言いたくない」「なにもかも忘れたい」、ということだと「私は感じる」

 

批判の声はどこに行ったか 作家・橋本治

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201306280701.html

 

>テレビに映る自民党の閣僚の顔を見て、「民主党の閣僚は頼りないアマチュアだったが、こちらはさすがにプロだな」と思ったりしているのだろうと、私は感じる。

 

 ある種の共通感覚として「感じる」部分において世代間に断絶があり、その断絶をやすやすと乗り越えてみせるのが橋本治の真骨頂だったと思う。

 今の若い世代で、自民党の閣僚の面々を見て「こちらはさすがにプロだな」と思ったりしているのは、ごく少数だと「私は感じる」

 

 批判というのは、それに対してなんらかの希望を抱いている時になされるものだ。

 

青空人生相談所 (ちくま文庫)

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