お金はどこらへんをめぐっているのやら
先日、古くからやっている模型店が店を閉じた。50年も続いた老舗である。客数が減り、客層も高齢化したとはいえ、まだまだ店先はにぎわっていた。
店を閉じた原因は、銀行の融資の引き上げである。所謂「貸しはがし」というやつだ。
しかし、こうしたことは珍しいことではない。この春から、私の知る範囲だけで3件目になる。
アベノミクスの異次元の金融緩和で、銀行にはあふれんばかりの金がある。
それでも銀行は、ほんの少しでも損失の可能性があれば、それをつみとっている。
もしかすると社会には新たな流れが誕生しつつあり、金がそっちに流れているだけなのかも知れない。だが、残念ながら私にはそうした例が目に入って来ない。
- 作者: 田宮俊作
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