人はかく勝利する


Ohio kidnap victims speak out: Amanda Berry, Gina ...

 

 今朝、ABCをぼやっと見ていたら驚愕させられたので、ここにメモしておこう。

 オハイオで三人の若い女性がカストロ(またなんて名だろう!)容疑者に誘拐された。彼女らは十年もの間監禁され、今年の五月に警察によって解放された時には、子どもを産まされていた女性もいた。

 その彼女らが名前も顔も伏せずに登場し、インタビューに応えたのだ。

 おそらく十年の間、彼女らの精神は徹底的に痛めつけられたことだろう。しかし、映像の中の彼女らは、事件を冷静に語り、ときには微笑みすらもした。

 彼女らは勝者だ。では敗者は?

 犯人はすでに法の裁きを待つばかりだ。敗者どころか勝負にもならない。

 真の敗者は、この事件を知って思わず劣情を刺激された数多の男、セカンドレイパー予備軍たちだ。

 

 日本でこのようなことが可能だろうか?という問いは、思い浮かべることすら愚かに思える。

 慰安婦について語られるたびに、ツェツェバエのごとく群がり寄るセカンドレイパーどもを見れば分かる。そして今の日本には、彼らの劣情を肯定する空気があり、その空気の密度を現内閣総理大臣自らが濃くしているというのが現状なのだ。

 新潟の長期監禁事件で、被害者の情報の一切を伏せたのは、現代の日本では正解であったと言わざるを得ない。

 

 カストロ容疑者は329の罪で起訴され、死刑も検討されているという。