あべぴょんのぽえむとめるひぇん

「首相の施政方針演説、ポエムだが厳しい」小田嶋隆さん

http://www.asahi.com/articles/ASG1S4GRTG1SUTFK00C.html

 

 とはいえ、あべぴょんを支持する人々にとって、これはすばらしい演説に聞こえたことだろう。

 ぽえむというより、教祖のご託宣に近いかも知れない。信者以外には馬鹿みたいに思えても、そんなことはかまやしないのだ。

 あべぴょんにとって、自分を持ち上げてくれる人たちに伝わることが大事なのであって、あーだこーだとうるさい連中は考慮の外にある。そういう意味では、しっかり的を「得た」演説だったと言えよう。

 限られた読者だけを対象に編集された雑誌と同じだ。

 

詩とメルヘン 5号

詩とメルヘン 5号

 

 

 

 さて、あべぴょんの支持の多くはアベノミクスへの支持である。「アベ」ノミクスを支持するからこそあべぴょんを支持している。そういう人たちにとっては、アベノミクスさえ継続してくれるなら、ぽえむだろうがめるひぇんだろうが、どうぞご勝手にといったところだ。

 春の増税を待ちかまえている人も多いだろうが、リフレ論者たちが喚くほどには大事にならないだろう。たとえなったとしても、なってないことになる。なぜなら、あべぴょんではなくアベノミクスの最大の支持者はマスコミだからだ。

 かくてあべぴょんの高支持率は維持され、やりたい放題も継続する。

 リスクがあるとすれば、それはあべぴょん自身の「幼児性」だろう。

 あの男の中味は前政権からちっとも成長していないのだから。