Bang!Bang!Maxwell's silver hummer


The beatles Maxwells silver hammer (with lyrics ...

 

 過日訪れた書店内に、ビートルズの「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」が流れていた。

 歌詞の内容を知るものなら(なんでこの時期に)と訝しむだろうが、おおむねはただのBGMとして聞き流すだけだ。

 この歌はマックスウェル・エディソンというサイコパスが銀色のハンマーで次々に女性を撲殺し、終いには判事も殺してしまうという落ちになっている。

 

 しかし、殺意というものはどこからやってくるのだろう。

 憎悪によらない殺人は、数多く記録に残されている。澁澤龍彦やらコリン・ウィルソンやらがお好きな人には常識だろう。

 記録された事例に「理解しがたい」と口にする人もあれば、それを読みふける人いる。臆面も無く「共感を憶える」とネットでつぶやく人もいる。しまいにはネットで予告して逮捕されるやつもいる。

 何者かが吹き散らした細かな「権力への意志」が空気中に含まれていて、それに対して敏感な人間になんらかの「反応」を引き起こすのかもしれない。反応するものにとって、何事もないカタツムリが枝をはうがごとき生活は「虚実」であり、それを破壊することで「真実」をあらわにしなくてはならない。それが敏感な人間の「使命」として、精神の内奥に形成される。

 

 まだ言いたいことがあったが、やめておこう。今は忘れることにする。

 ちなみに、上の曲が作られたのは1969年、ベトナム戦争の真っ最中だ。まあ、ビートルズはイギリスのバンドなんだが……

 

 

アビイ・ロード

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