順調に足踏みするアベノミクス

 消費税増税に対する怨嗟の声を耳にしない日はないが、それでも内閣支持率は五割に近い。「他に人がいない」というやつである。支持理由のトップにそれが来ていること、そしてその理由にもならない理由が内閣支持率を押し上げ、あべぴょんのやりたい放題をまねいているわけだ。末期症状と言っていい。

 以前にも書いた通り、あべぴょんは庶民の生活を向上させるような経済政策に取り組むつもりはないので、しばらくはこのままになるだろう。

 頼みの内閣支持率については、最近では朝日の慰安婦記事を叩くことでテコ入れし、そのあとは北朝鮮から拉致被害者を取り戻すことでなんとかするつもりなのだろう。

北朝鮮拉致調査報告ずれ込む公算 | ワールド | 北朝鮮 | Reuters

>北朝鮮が水面下での折衝を通じ、結果提示の見返りに貨客船「万景峰92」の日本入港再開などを要求しているのに対し、日本が難色を示しているためとみられる。

 

 まあ、たとえ数人でも帰ってくれば内閣支持率はうなぎ登りとなり、あべぴょんのやりたい放題さらに加速するだろう。もしかすると、また憲法改正が持ち上がってくる可能性もある。

 サッチャー政権でのフォークランド紛争のようなものか。

 イギリス人はサッチャーが死んだ時「悪い魔女が死んだ」とオズの魔法使いにことよせて歌ったが、日本人はそのようなことはするまい。「お行儀が悪い」からだ。