これはバブルではないのか?

 バブル、という単語は経済において使用され、やがては他の事象にも充てられるようになった。

 元々は景気の過剰な加熱ということだったが、内実を伴わない盛り上がりをもって「バブル」と呼ぶことが、今ではすっかり定着している。

 

 さて、アベノミクスは総理の思惑通りに足踏みしつつも、「他に人がいない」という理由であべぴょんは現在も50%近い支持を得ている。やがては消費税10%も「予定通り」決断されるだろう。

 憲法改正がなされたわけでもないのに、集団的自衛権とやらが行使できると閣議決定とやらがなされた。それだけで頭を抱えてしゃがみこむ人たちがいるが、ただあべぴょんの内閣で「そういうことになったみたいだね」というだけのことである。憲法はまだ全く変えられていない。

 フクイチはさっぱりコントロールできず、今も放射能を垂れ流し続けている。原発は結局「安物買いの銭失い」だったことが明らかになったが、まるで毎度バーゲン品を買っては失敗する男やもめのように、性懲りもなく再稼働をめざしている。

 メディア総じて「従軍慰安婦」で朝日叩きにいそしんでいるが、その根拠は「吉田証言の誤報」という悪筋である。これをもって従軍慰安婦のすべてを朝日におっかぶせてなかったことにしようとしているが、言ってることもやってることも悪質クレーマーと大して変わらない。たとえこれで朝日新聞がつぶれても、従軍慰安婦の事実がなくなるわけではないのだが……。今回は池上彰とかいう人まで何やらおかしくなっているらしい。(これについては朝日の対応が拙劣と言わざるを得ないが)

 

 一見、現代の日本は右側に向かってどんどん膨らんでいるように見える。

 しかし、よく注意して見ると、その材料は内実の伴わないものばかりだ。

 これはバブルではないのか?

 北朝鮮から拉致被害者が帰ってくればまた一層膨らんでしまうのだろう。ここまで膨らむと破裂した後どうなるのか、想像もつかない。

 ただ言えるのは、破裂したとしても左派やリベラルの思う通りに治る可能性は低い、ということだ。過去の例に照らせば、より以上にひどいことになる可能性だってある。

 

 

本当は怖いバブル時代

本当は怖いバブル時代

 
バブルの歴史

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