それは読者に言えば?
コピペかと見まごうような、ここ数年繰り返された言説をそのまま垂れ流している。やれやれ。
政府が私企業の賃上げに口を容れるのは「社会主義」なんじゃなかったのか?という、下劣な物言いに鏡をかざすようなことはさておいて、日経はなぜ企業が賃上げを渋るのか、とっくにご存知のはずだ。
それは、日経の読者である「株主」たちがうるさいからだ。
少々業績が向上したとしても、賃上げなどすればたちまち株を売る、売らなくとも総会で騒ぐ、そんな金があるなら配当にまわせと電話でわめく、あげくに経営に手を突っ込もうとする。
日経は自分の読者にこそお願いすればいい。「企業が賃上げしても何も言わないでくれ。むしろ『よくやった』とほめてくれ」と。
「もの言う株主」だのさんざん煽っておいて、いざとなると政府や企業にばかり荷を背負わせるなど、亡国の論と言ってよいのではないか。
資産家や金持ちに対して、「もの申す日経」であってもらいたいものだ。
- 作者: ヴェルナー・G.ザイフェルト,ハンス=ヨハヒムフォート,Werner G. Seifert,Hans‐Joachim Voth,北村園子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 単行本
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