かゆいところに手が届かない


秘密保護への懸念解消にさらなる努力を :日本経済新聞

 この法律の制定をいちばん待ち望んでいたのは誰か。

 あべぴょんはそうだろうが、いちばんではない。まあ、木刀をもらったガキが、やんちゃをやらかさないように見張らなくてはならないのは確かだが。

 先駆的なものは民主党政権による秘密保全法制の整備にあり、この問題がかなり根の深いものだということがわかる。しかし、もはや民主党は政権の座になく、返り咲く可能性は0に等しい。

 この法律を乾期の雨のごとく待ち望んでいたのは、官僚たちだ。

 とにかく官僚はモノを隠したがる。ときにはリスのように、隠した場所を忘れたりする。しかしドングリと違って、「秘密」は発芽することはない。その昔、菅直人がまだ若かった頃、エイズに関する「秘密」を見つけさせたように、権力を持つものが強い意志を持たねば、それはそのまま眠り続けることになる。

 あべぴょんがどんな秘密をナイナイするか、どうせかわいいあんよが見えてしまうだろうから、たいして心配はしていない。

 しかし、官僚が秘密を隠すとなったら、その秘密はどんな些細なものであれ、社会を腐敗させる元となる。

 確かに腐敗臭がしているのにその原因が判らない、どこかがかゆいのにそれがどこか判らない、そんなときは官僚がなんらかの隠しごとをしている、と考えていい。

 

 特定秘密保護法によって、官僚の「習性」はお墨付きを得ることとなる。それは政治家ですら手を出しづらいものとなり、彼らは安心してその「業務」に一層励むこととなるだろう。

 まあ、日経がその辺のことを言いづらいのは、財務省とのお付き合いが大切なんだからだろうけどね。

 

 

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