工夫が足らぬか?


スーパー復活の鍵は高齢者への対応に :日本経済新聞

 

 先月、近所の独立系中規模スーパーが閉店した。

 消費税増税以後の消費低迷に耐えられなかったようだ。

 しかし日経に言わせれば、それは「工夫が足らなかったから」ということになりそうだ。

 

 社説で取り上げられているあれこれに目新しいものはなく、なかには十年近く前から目にしているものもある。

 高齢者への対応など、もうずいぶん前からやっているのだ。

 日経はどうしてもこの「消費の低迷」が許せないのだろう。スーパーがもっと工夫していれば、こんなことにならないとでも言いたげだ。

 「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という、戦時中の標語が頭に浮かぶ。3%ぽっちの増税で消費が減退することに、理解しがたいいらだちを感ずるのだろう。「金を持ってるのはジジババなんだからさ、そこを狙えってんだよ」というわけだ。

 橋下の言い草ではないが、日経のエラい人は消費の「現場」などご存知ないのだろう。

 

 

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