違憲状態のまま解散し、違憲状態のまま選挙する「異次元選挙」


一刻も早く1票の格差をただす道筋示せ :日本経済新聞

 

>衆院も同様に、09年、12年の選挙を違憲状態と判断されたまま、抜本的な改正をせずに解散した。両院ともに、議員としての資格が問われかねない状態が慢性化している。国会は本気で定数の配分を正すつもりがないのではないか。そう疑われても仕方がない。

 

 いっそ「違憲状態なので選挙やり直し」の判決がでないと、これは変わらないのではないか。

 「あしたからがんばる」とか言っては部屋でぐうたらしている連中と同じだ。誰かがきつく叱らないと、自分から動き出せないのだ。

 このまま違憲状態で解散し、違憲状態のまま選挙して、違憲状態で当選した議員により議会が開かれるとか、まったく尋常ではない。異次元緩和ならぬ「異次元選挙」だ。

 しかも、こんなことは解散が決まったときに指摘するべきだろうに、きちんとそれを糾した声は耳に入ってこなかった。日経もである。

 


成長に資する企業統治指針を :日本経済新聞

 

 株主は神ではない。ただの欲望の塊だ。

 

> 一般に、株主の声に耳を傾ける企業は、そうでない企業に比べて収益力が高いとされる。

 

 「一般に〜とされる」という、非常に逃げ腰の表現でこういうことを書くのはなぜか。

 株主の声とやらが「容赦ないリストラをすすめて人件費を削れ」という内容で、それに従うことで収益が上がっている場合が多いからだ。

 

>自社に適した企業統治の型を選び、それを株主に伝える力が経営者に必要とされている。

 

 日経はむしろ株主のほうに、「ちょっと気に食わないくらいで株を売ったりするな」くらい言ったほうがいい。コンピューターでの売買もあってのことだろうが、今の市場の状況は企業の「成長に資する」ようには思われない。

 

 

リサ・ランドール―異次元は存在する (NHK未来への提言)

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