同じアホなら踊らにゃ損々


企業の力高める株式市場の活性化策競え :日本経済新聞

 

 株式市場が好調である。

 日経さんも「さあ株を買いなさい。株を買ってこそまともな人間と呼べるのです」と社説で煽ってくださってる。

 まあ、まともな人間なら、経済がマイナス成長のときに株だけ上がってるてのは、ちょっと警戒しないとな、とか、買う銘柄を絞って少しあっちにシフトしとくかな、とか、証券会社が変なもん売りつけにきたら怒鳴りつけてでも断らないとな、とか、そういうことを考えるのではなかろうか。

 

 日経さんの社説ワールドでは、株主も経営者も善良で高潔なお人好しばかりに見える。なので、善良さと高潔さとお人好し加減では人後に落ちぬあなた様も、株式市場に参加しましょう、とお誘いくださっている。

 同じアホなら踊らにゃ損々、というわけだが、踊っているのはアホばかりではない。ふと気づくと、祭囃子もやんで先頭にいた人たちはとっくに帰り、残って踊っているのがアホを見る、てなことになる。

 

 だからといって、やたらと利口ならいいわけでもない。

 アホにゃできず、利口にゃできず、中途半端ならなおできぬ、博打というのはそういうものだ。ああ、株は博打とは違うんだっけ?いっそカジノで株を買えるようにしたらいいんじゃないの?

 

 

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