お電話がありました


過ぎた介入が生んだ佐賀の乱 :日本経済新聞

 

 実はけっこう根の深い問題のように思える。

 確かに目立った対立軸はなく、自公というか、自民党オウンゴールでしかない結果だ。「ちゅーかくはのいんぼー」など、妄想の入り込むスキのない見事な転びっぷりである。

 当初はまったくの無風選挙と予測されており、ギリギリになって逆転を許した。

 そこにくっきりと現れているのは、中央への、いや官邸への不信である。

 自公陣営があべぴょんの「お言葉」を電話で自宅にお届けしたことによって、はからずもそれが浮かび上がるところとなった。

 

衆院選の勝利などによって、永田町では官邸主導がますます強まっている。そうした政治状況が、官邸・党本部に「中央で決めれば地方は必ずついてくる」という過信を生んだのではないか。

 中央と地方のパイプ役を長年、自任してきた自民党の対話力が低下しているとすると、安倍政権が進める地方創生の先行きも心配になる。地方が求めるのはどんな改革なのか。中央がやみくもに口出しすればよいわけではあるまい。

 

 「改革派候補が破れた」という表面的な分析が多く見られる中、この社説の論はまっとうなものだと言える。(たまにはほめよう)

 ところで、件の「電話」は誰の発案によるのだろう?

 もしあべぴょん自身の指示であったなら、そうとう病の根は深いと思われる。

 

 

人に好かれる ものの言い方・伝え方のルールとマナー

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