それを労働と認識しないことはもはやできない


働きやすい保育の職場に :日本経済新聞

 

 フェミニズムの成果の一つとして、育児というものが紛れもなく「労働」だということを暴いた、ということがある。

 それだけではなく、家事も、介護も「労働」であることが明かされ、それまで男性社会が懸命につきたおしてきたウソが、最早通じなくなった。

 仕事には成果がともなうことで「喜び」を得られる場合もあるが、労働はいくら積み重ねてもそれは得られない。もしわずかな「喜び」がそこに現れることがあったとしても、必ずそれを大きく上回る「苦労」が要求されるのだ。

 保守と称する連中は、もはやばれてしまったウソで、もう一度騙そうとしているにすぎない。

 男性原理を讃えてあがめることしかしない女性議員を作り出し、閣僚に並べることで「男女平等」を演出しようとした、あべぴょんのへたくそ極まる詐術にも、それがよく現れている。それを「女性が輝ける世界への一歩」とか褒めて讃えたマスメディアの言説は、振り込め詐欺の「出し子」にも劣ると言えよう。

 そうした傾向は、当然この社説についても言える。

 

> 政府は「女性の活躍」を成長戦略の柱に掲げる。保育はその基盤ともなるサービスだ。そこで働く人たちがどうすれば働き続けやすくなるか。事業者や自治体の好事例を共有することも大事だろう。

 

 保育を「女性のみ」の問題として語るうちは、解決などすまい。

 格差が貧者ではなく富者にこそ突きつけられる問題であるように、男女差別は男性にこそ、その問題が問われるべきだからだ。

 


「自主再建」で民主の信頼回復はなるか :日本経済新聞

 

 三人のうち誰がなっても同じようなものだ。

 個人的には、あべぴょんが目の敵にしていた枝野あたりがなったら面白かろうと思っていたが、候補にもならなかった。しかしそのまま同じ役職にとどまるとのことなので、その方が面白いかもしれない。

 しかし、もしこのままとめどなく格差が広がるなら、「民主党」を利用する方法はある。なんといっても、一度は政権を取ったことで、自民党にとっては悪夢の記憶のような存在だからだ。

 ストもデモも必要ない。あまりにも酷いことになって来たら、ネットでみんないっせいに叫んでやればいい。「民主党に投票するぞ」と。

 今はまだ選挙が終わったばかりだが、ネットを主戦場と考える政権なら、かなり堪えるはずだ。

 

 

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