これを国家と呼んでいいものか


人命弄ぶ「イスラム国」の蛮行を非難する :日本経済新聞

 

 まずは己の不明を詫びなくてはなるまい。

 4日前

>ただちに処刑される可能性は低いだろう。 

  と書いたが、湯川氏が処刑されてしまった。まだ一人残っているが、予断を許さない状況にある。

 ただ、

>しばらくして別な条件を内々に示してくることになるだろう。 

  というのは、内々ではないがその通りになった。

 

 ふと思い浮かぶのは、北朝鮮拉致被害者との大きな違いである。

 北朝鮮が何度「もう死んでいる」と言っても、日本側はその報告を受け容れようとしない。

 やはりパイプがあるのとないのでは、ずいぶん態度が変わるものだ。

 

 日本は一応ヨルダンと交渉はするだろうが、強くは出ないだろう。

 このまま手を拱いていても、国内の好戦的空気をわきたたせるのに役立つからだ。

 あべぴょんは「集団的自衛権」を魔法の杖のように語り、これをテコにして9条改憲の機運を盛り上げたいところだろうから、口先ばかりを熱心に動かすだけだろう。

 

 あと日経の社説だが、あのテロ集団について

>イスラム法に基づく復古的な統治を掲げる。

 などと書いているが、連中のこういった「建前」は余計な誤解のもとになる。

 また日経に限ったことではないが、「イスラム国」という呼称もこの際考え直した方が良いと思われる。

 個人的には、その暴虐ぶりから「アラブ十字軍」と逆説的に呼ぶことにしたい。

 

 

アラブが見た十字軍 (ちくま学芸文庫)

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