企業の企業による企業のための


企業は資本効率の向上で市場評価高めよ :日本経済新聞

 

 企業が不採算事業の見直しなどによって稼ぐ力を取り戻していることが、株高の背景にある。それだけでなく、資本を効率的に使う意識が企業の間で広がっていることも見逃せない。 

 アベノミクスのアの字もない。日経さんはやはり、本音ではアベノミクスがお嫌いなのでは。

 実際のところ、現在の株高は異次元緩和による円安と、政府がGPIFなどの資金を突っ込んだおかげである。

  それをまるで企業の実力のように吹聴するのは、やはり「読者サービス」の一環というやつだろうか。

 ROEの改善を求めることについて異論はない。

 しかし、その前にやるべきことがあるのではないか。

 


海外下請けの現場に目配りを :日本経済新聞

 

 みっともない話である。しかもこれ、ただユニクロだけの問題ではないし、海外だけに起こっていることでもない。日本国内に目を向ければ、悪名高き「研修制度」というものがある。

 賃金アップも含めた労働環境の改善こそが、喫緊の課題として求められていると思うが。

 

 このようにして、「帝国主義的」とでも呼びたくなるような、収奪できる奴隷を求めて企業が海外に展開することは、資本主義が自分で自分の首を絞めるような行いである。歴史的に見てもそれは明らかだ。多くの都市や帝国が、奴隷の収奪に溺れて自己の錬磨を怠り、自らを衰退させた。

 昨今流行りのピケティは包括的な資産税を提案しているようだが、こうした収奪行為の一切をやめさせるだけでも、かなりの効果が見込めると考える。

 

 

資本主義と奴隷制 (世界歴史叢書)

資本主義と奴隷制 (世界歴史叢書)