レイプしてこそ日本男児!


CNN.co.jp : 強姦事件の被告、「女は黙ってレイプされろ」 インド - (1/2)

 インドでの強姦事件が波紋を呼んでいる。死刑を言い渡された男がテレビのインタビューで、

「まともな若い女は夜9時にうろついたりはしない」「男に比べて女は強姦の原因になりやすい。男と女は平等ではない」と主張。「女がすべきは家での家事だ。夜間にディスコやバーをうろついて間違った事をしたり間違った服装をすることではない」とまくし立て、自分たちには「教訓を教える権利がある」と言い放った。 

  からだ。

 では、インドは全くお話しにならない野蛮な国なのだろうか?

 いやいや、それならば戦前の日本だって同じようなものだ。

 きだみのる著『人生逃亡者の記録』から引いてみよう。

A紙の松崎記者は次の挿話を語ってくれた。彼は村長の息子だった。

「中学の五年のころな、小学時代の同窓の仲間と村の畑道を歩いているとき、『おはんはいい子すぎて、どうも腹を割って話はでけん。畑道で一度も娘押し倒したことも担いだこともたかろうが』言うんでさ。そこでわしは答えた。『その機会がこれまでなかったんだよ』(なるほど、なるほどなるほど。いかにも、そしてインテリ記者らしい遁辞だ)。

 そんときなあ、丘の道から顔を手ぬぐいで包んだ娘が降りて来るのが見えた。すっとなあ、奴が言うんでさあ。『おい、あいが来っど。あいをやっみろ』

 事の成り行きから、あたや進撃せにゃならん羽目になりもして、そっちの方にかけ出しもして、つかまえて押し倒そうとしもしたら、相手は馬鹿力のある娘で、『なにゅしゃっとな』と言うなりわしをすごい勢いで突っとばしたんで、何しろ、わしゃ不慣れで、見苦しくも尻餅をつっもしてな。娘はその間に逃ぐっつもいで、仲間(注:松崎の)の方角に走ったんで、仲間と争っていて、わしがやっと追いついて倒そうとしても手強くって、骨が折れもしてな。それでも仲間が助けてくれもして、何とか、乗っかったら、今度は仲間が、『穴が三つあって気をつけろ』というので、迷っているうちにあれが縮んで役に立たんごつないもしてなあ」

 

 一応未遂の話ではあるが、当時の日本では娘を「押し倒す」「担ぐ」ことが、仲間たちから一人前の男と認められるための儀式(?)であったことがわかる。

 そして、こういう「娘担ぎ」は日本中で見られたことだ、と著者は記す。

 

 だがしかし、今や日本人の「民度」は天井知らずに高くなり、

「男に比べて女は強姦の原因になりやすい」

「男と女は平等ではない」

「まともな若い女は夜9時にうろついたりはしない」

 などとは、間違っても口にしないのであーる!

 未来永劫、このような強姦魔の口吻をまねるものなど、現れることはないであろおー!!

 

 

人生逃亡者の記録 (中公新書)

人生逃亡者の記録 (中公新書)