あべぴょんはあべぴょんでしかないわけで

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大事なことは、2年で2%という目標達成の成否ではない。消費者物価の下振れは、原油価格の下落が主因だとはっきりしている。原油安は企業や家計の負担を減らし、交易条件を改善させる日本経済の追い風だ。

 

 ま、それはその通りだと私も思う。

 原油安で物価が下がり、久しぶりのベアでもって賃金が上がり(といっても消費税アップ分にとどかないが)、人手不足で失業率が下がっているのなら、なにも無理矢理2%を目指すことはない。企業は最高益を更新し、株価も上がっているのだから。

 しかしこれはアベノミクスのおかげではなく、急激な原油安といういわば「神風」によるものである。まあそれでも、恥というものを知るほどの人間ではないあべぴょんは、自らの成果のように言い立て、信者たちもそのようにもてはやすのだろうが。

 もし、消費税増税を見送っていたら……いや、もし異次元緩和などせず元の円高のままなら……、今頃日本は「未曾有の好景気」とやらを享受していたようにも思うが、このような原油安は有象無象の予言者たちですら予測したものはなく、それを語るのは老婆の繰り言と変わらないレベルの愚痴でしかない。が、考えても詮無いことだとは思いつつ、つい考えてしまう。

 いやしかし、せめて消費税がそのままだったら……?ということもありえないだろう。アベノミクスは消費税増税のための地ならしとしてなされたもので、だからこそハルヒコ氏が全面的に協力して異次元緩和を行なったのだから。

 

 だがしかし、もし総理があべぴょん以外だったら……ということはどうしても考えてしまう。

 なぜ私はあの男のことを「あべぴょん」としか呼ばないか、それは彼があきれるほど「無能」だからだ。

 私があべぴょんを嫌うのは、その思想が右寄りであること以前に、「無能」だということにある。

 駄々っ子のように自分のわがままを通す能力はあるようだが。

 

 

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

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