関与をするわけがないだろう
やれるもんならやったら良いと思うが、現政権にそれは無理というものだろう。
ハルヒコ氏の古巣であり、日米の出資によりながら歴代総裁はすべて日本人で、ホームページのレイアウトが今ひとつダサいADBから浮気することはできまい。
だいたい「対中国包囲網」なんぞとゲーム感覚で外交するあべぴょんに、そんな気の利いたことができるわけがない。
環境に配慮しないインフラ開発や持続不能な事業への融資が横行
非参加国の企業が入札に加われない
などの批判が絶えないのはADBも同じだ。
しかし、日経はいったい何がしたいのか。ADBとAIIBの両方が共存することは可能だろう。ならばもっとADBの尻を叩く、という選択肢もあるのではないか。右派からすればそっちの方がお好みだろう。
さて、また邪推をしてしまうが、ADBは原発プロジェクトについてはいっさい支援しないことを表明している。(世界銀行も同じく)
AIIBがこの先どのような活動を展開するかはわからないが、もし将来アジア地域での原発開発に関わることになってくるのなら、加わっておいた方がいい、というような目算でもあるのだろうか。
まあ、AIIBに参加してもしなくても、日本はほぞを噛むこととなるだろう。こうした国際的な活動について、日本(自民)と中国では子供と大人が将棋をするようなものだからだ。やる前から勝負は見えている。できることといえば、「どうか相手が病気で倒れますように」とお祈りするくらいのものだ。
せめてもう少しまともな人間が政権を運転してくれてれば良かったのだが……
- 作者: アジア開発銀行,アジア開発銀行研究所,荒川博人,国際協力機構開発問題研究チーム
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