道半ばの道はどこへと続く道か

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 「改革」と叫べば「規制緩和」とこだまが返る、そんな日経さんである。

 まあ、今回の緩和の内容だが、ドローンも自動走行も否やはない。ただNPO法人についてはどうなのか。

 あまりこういうことを書くのはどうかとも思うが、仙台のヤクザが喜ぶことになりはしないか。真面目にやっている方々のほうが沢山いることは重々承知しているが、申請書の縦覧期間が短くなるだけでも奴らにはけっこうなメリットだ。どんな規制をしようが濁るときは濁る。が、だからといって開放すればそれですむ、ということもあるまい。

 そして、

だが、その背後では、むしろ突き崩せなかった岩盤規制の存在が鮮明になった。その象徴が、農業への株式会社の参入だ。

 農水省が農協改革に忙殺された面はあるにせよ、昨年1月に安倍晋三首相が今後2年で岩盤規制をすべて打破するとした約束との整合性を問われかねない事態だ。

 そんな約束、あべぴょんが憶えているわけもなかろう。

 それはともかく、農業生産法人への出資要件緩和については、それほど歯嚙みするようなことでもない。農業生産法人とやらが何をやらかすか、もう何年も前から参入している「ワタミ」について調べればわかる。それとも日経さんは、あの社長が垂れ流す日本農業批判とやらを鵜呑みにしておられるのだろうか。

安倍政権成長戦略にとって、規制改革は一丁目一番地ではなかったか。規制改革は民間の技術革新や競争を促し、潜在成長率を高める王道だ。

 ここはひとつ、「改革に王道無し」と返しておこうか。

 

 

王道 (講談社文芸文庫)

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