尽力をしてどうするの?
いったい何が言いたいのやら判然としない社説。
タイトルにしろ最後の結論にしろ、無理矢理つけたした感がありありである。
奥歯にかみなりおこしでも挟まってそうなくらいの違和感を覚えるが、要するにこれ↓のフォローのようなことをしたかったんじゃないのか。
日経さんは、日本企業が海外で行なうM&Aがしょっちゅうずっこけるのは、会計基準がグローバルじゃなかったからだ……という企業側のいいわけを代弁して下さっているわけだ。ありがたやありがたや。
それでいて内心、「ちょっとそれは違うんじゃ…」と思いつつはっきりとは言えないために、無理矢理な結論をひねり出したんじゃなかろうか。太鼓持ちはつらいね。
だいたいM&Aというもの自体が、あまりよろしいものには思われない。
ごく一部のものが儲けるだけで、買い取られた方はリストラと減給の嵐が待っている。M&Aで上手くいったというのは、たいていリストラが上手くいったということだ。
それが市場や消費者に好い効果をもたらすならまだしも、結局「安かろう悪かろう」なものをばらまくだけになることも多い。
なぜそうなるかといえば、投資の回収を急がなくてはならないからだ。
だからこそ会計基準を国際化して……ということかもしれないが、現行の国際基準でもその辺は同じようなものだ。
ならば、もっと社会を良くする方向に向けられるよう、基準を見直していくべきではないか。そうなるように、日本企業は声を挙げるべきであろう……てな感じではいかがなもんだろうか。
もごもご言ってても、誰も汲み取ってくれないっすよ?