M&Aなんて人身売買と紙一重じゃないかと思っている

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 もう一度M&Aについて簡単に述べておく。

 買収した側の企業は、それに費やした資金をなるべく早く回収しようとする。着実に育てる、などということは株主たちが許さない。

 資金の回収はおおむねリストラと賃金カット、すなわち買われた側を「ブラック化」することでまかなわれる。

 日本企業の海外でのM&Aが失敗続きなのは、やたらと高値で買ってしまうため、その後の「ブラック化」が急激になりすぎるからだ。

 

金融危機後の日本企業は主に経費の削減策を積み上げることで業績の回復をはかってきた。世界を舞台にさらに競争力を高めるには聖域を設けない柔軟な事業構造の見直しが欠かせない。世界の大企業の動きがそれを教えている。

 

 さらにもう一度繰り返すと、烏が鵜の真似をしても周囲に迷惑をまき散らすだけだ。もっと別な方法を模索すべきだろう。

 

人身売買・奴隷・拉致の日本史

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