耳にタコの養殖場ができそうだ
数年前1300兆円とか聞いていたが、いつの間にやら400兆も増えていたようだ。国債残高の論法を借りるなら、国民一人当たり1700万円!三人家族なら5100万円!、と。こういう具合に逆で表すと、「国民一人当たり云々」てのが、あほくさい物言いだとよくわかる。
そして日経さんはあいもかわらず、「貯金なんかするな!株を買え!!」とのご託宣である。
この統計で個人の資産が増えるたび、同じことを言ってたように思う。リーマンショックのときはお休みしてたかな?
なのでこちらも同じことを書くわけだが、日本はセーフティネットの整備がさっぱりなので、自分でネットをこしらえるしかないのだ。それがこの「貯金の多さ」に現れている。いざという時、「セーフティネットが破れていました」のでは困るからだ。
本当に株式への資金流入を願うのなら、日経さんは政府に福祉の充実を言うべきだが、いつも社説では逆のことを書いている。
「格差は絶対に究極まで拡大させ続けなければならない」という強い信念を感じさせる、昨今の日経さんなのだった。