まあそうだろうなと思ってた(笑)
なんというか、なんか言ってるけど実は何も言ってない社説だ。
まあ、自分自身のこととなると書きづらいだろうし、こんなもんだろうね。
さて、今回日経さんは、他の企業のM&Aについてぶつくさ言った割には、ご自分もしっかり高値づかみしたわけだが……
「グローバルな再編」といいつつ、その「グローバル」はほぼ欧米圏だけで閉じている。
今回、非欧米圏からの初の参入であり、日経さんはなんとしても成功させたかったのだろう。
しかし、それがやたらな「高値」となって現れたのなら、なんとも愚かしいことだ。
それでは他の企業のことをどうこう言えやしない。
実は資本主義社会において、「言葉の壁」というやつは普段に思われている以上に高い。
ベネディクト・アンダーソンは、「死と言語、この二つは資本主義にとって、乗り越えがたい強大な敵である」と述べている。
グローバリズムとは、それら二つを乗り越えようとする動きであり、今回の「集団的自衛権」云々の騒動も同じ流れの中にある。
日本人全員が英語を喋るように矯正するのと、「集団的自衛権」は重なっているのだ。
保守こそが抵抗する局面のはずだが、「保守」のバカさにすっかり流されている、というバカバカしい現状である。
FTの買収が果たしてきちんと機能するかどうか……
それは日経さんの「資本主義」にかかっている。
「口では資本主義を言いつつ、社内はほとんど社会主義」、とは元日経社員の某氏の言い草だが……
個人的な付き合いからの話をあまり垂れ流すのもどうかと反省しているので、これ以上はふれないが、日経さんは自分が思っている以上に高いハードルを越えなくてはならない、ということを覚悟すべきだろう。
定本 想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)
- 作者: ベネディクト・アンダーソン,白石隆白石さや
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こういう記事もあったので、関連して追加しておく。