これこそが国辱と呼ぶべきものだ
バカだバカだと思っていたが、ここまでとは思わなかった、という感想をこの政権で抱いたのは何度目だろう?
日本政府として南京事件そのものを否定しようとしているとの印象を世界に与え、結果として中国に歴史に絡めた宣伝の材料を提供することになるおそれもある。
日経さんは「印象」だとか「おそれ」だとか、何をへっぴり腰でふにゃふにゃ言ってるのか。日本政府が南京事件を否定したがっていることはとっくに世界に広まっているし、もはや宣伝の材料などいらないくらい、宣伝されたも同然である。
しかも、こんなに足をばたつかせるもんだから、ロシアから見事に足元をすくわれている。
プーチンが柔道を得意にしているからか、本家日本はただの足払いで一本とられた恰好だ。
これでは、南京事件について取り下げろ、というのは、自分たちもシベリア抑留資料を取り下げる、ということになってしまう。
武道で相手を負かした後、負けた側におのれの弱さ思い知らせるように、相手に対してとる態度を「残心」と呼ぶが、ロシアはそれをやっているように見える。
日本文化として武道を重んずるなら、日本政府は恥を知るべきだろう。
とはいえ、ロシアはただ単に揚げ足取りをしているだけかもしれないが、それでも日本政府が恥ずかしいマネをしていることは変わらない。
日本政府のやったことは、まさに「国辱」と呼びうるものである。