我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。

 昭和8年、日本は国連を脱退するが、その頃の新聞を読むと、いかにも日本の主張が正しく、それを認めない諸外国がおかしいように書かれている。

 まあ、普段新聞に載る政治家の談話ですら、とってもえらーいセンセイからこんなお言葉を頂戴しました風な書きぶりだから、そのようなことは当たり前だったのだろう。

 あべぴょんが「トリモロス」という日本社会は、そういう「公正中立」なマスメディアだけが存在する社会であって、政府に筆誅を加えるような連中は美しい国から消し去ってしまいたいわけである。

 

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会談の焦点はやはり慰安婦問題だった。「普遍的な女性の人権問題」とみる朴大統領は改めて日本側に誠意ある対応を促し、安倍首相も「できるだけ早期の妥結をめざす」と述べた。

日本政府は1965年の日韓請求権協定で「完全に解決済み」との主張を崩していない。この立場は堅持しつつも、人道的な見地から互いに納得できる形で、最終的な決着をめざして妥協策を模索してほしい。 

 

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 私たちは、二十世紀において、戦時下、多くの女性たちの尊厳や名誉が深く傷つけられた過去を、この胸に刻み続けます。だからこそ、我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。二十一世紀こそ、女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため、世界をリードしてまいります。

 

 さて、もう「保守」の脳内では上手いことやり過ごしたことになっている「談話」を、再度確認しておこう。

 この談話を100点満点だ!とする「保守」にしてみれば、慰安婦という言葉を使わず相手から反論できないように上手いこと言ってやったぜ、というところなのだろう。

 しかし、第三者が普通に読んで普通に感じ取るところは、「日本はこれから慰安婦問題について真摯に対応し、きちんと相手が納得する形でことを行うのだろうな」というところである。

 そして、もしそのようにできないのなら、「あの談話は『ウソ』だな」と普通に考えるだろう。

 

 今後の日本のあり方について、村山談話ではなく安倍談話がメルクマールとなるかどうかについては、今後の対応がカギとなってくるだろう。

 ま、もちろん期待はできないが。