甘利のことを本当に知らなかったのか?
日経さん悔しそう。
安倍信者であり、アベノミクスの守り手であり、TPPをこよなく愛する日経さんとしては、それらを毀損しかねないこの騒動は受け入れがたいものなのだろう。
先日ブログで取り上げた社説では、
進退にまで波及するかどうかはその調査結果が出てから考えるべき問題だ。
と、書いていた。
拳を振り上げるフリをして、主人を守ろうとするその熱誠、勧進帳の弁慶もかくやと思える。
しかし、日経さんの願いもむなしく、甘利は辞任の運びとなった。
当然のことではあるが、日経さんは社説で早々の鎮火を願っている。
重要なのは内ポケットかどうかではない。口利き依頼を本当に知らなかったのか。資金提供の狙いは何か。それらが知りたい。
自分で調べたらどう?
てか、甘利が「そういう政治家」だってことは元から知ってんでしょ?
少なくとも政治部に籍を置いている記者なら、誰でもわかっているはずのことだ。
まあ、社説というのはこうしたカマトトぶったことを書く場だというのは十分知っている。カマトトなのは、なにも日経さんに限ったことでもないだろう。だが、野暮を承知で言わせてもらえば、甘利というのは本来なら大臣にしちゃいけない類いの人間だ。
TPPの交渉で成果を上げた?交渉が暗礁に乗り上げかけたのは、ほぼ甘利のせいだが。この男はうまく進んでいる事業に目を付けて、横から手をつっこんでかき回し、もうけをかっさらうのが上手いのだ。今回明らかになった件もそんな感じだ。そして、このやり口でTPPを交渉したら、わやになりかけて大慌てしただけだろう。
それでも日経さんのあべぴょん信仰は薄まる気配がない。
「安倍1強」のもとで古い自民党が復活してきていないか。
え?自民党って、いつ「新しく」なったの?
ずーっと古いままどころか、もっと昔に戻ろうとしているのが今の自民党じゃないか。
それより、日経さんの方こそ、「新しく」なったほうがいいんじゃない?