AIが滅ぼすものは何か

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 なんか能天気に「日本の」活力とか言ってるが、今回の囲碁対決でわかったことは、ディープ・ラーニングと呼ばれる方法で発達したAIは、日本人の得意技とする「職人仕事」を確実にやってのけるようになる、ということだ。

 「日本の誇る〇〇」などというものは昔話となる。

 というか、頭脳「労働」の価値がギリギリまで低下することで、民族だとかいうものの価値もほとんどゼロとなる。

 

そこで重要なのがソフトウエア関連の技術力を磨くことだ。日本企業はものづくりに強みを発揮する一方で、ソフトやアルゴリズム(計算手法)の分野では存在感が薄いのが気がかりだ。 

 自前の人材育成に時間がかかるのであれば、トヨタ自動車リクルートのように米シリコンバレーに研究拠点を設け、米国のトップ級の人材を招き入れるのも一案だ。政府や大学もこの分野の人材育成に力を入れる必要がある。

 

 まあ、無理だろう。

 そうした「価値観」というものはそうやすやすと変えられないものだ。

 それよりもこっちをやっておいた方が、将来のためにはいいと思うのだが……

 

 新しい技術と法規制や人間固有の倫理観をどう調和させるかについても、議論を深めるときだ 

 

 こうしたことは「文系」の仕事である。

 しかし、政府が文系の大学をつぶして理系だらけにしたいと考えているようでは、またも後手に回ることだろう。

 だいたい、もし本当にこのままAIが急速に進歩し、さらに普及するなら、理系の方こそ必要なくなってくると思うのだが。

 

 他にも多々あるが、この分野での「日本の」活躍などは期待薄だし、期待しなくともいいと考えている。

 あと、以前書いたエントリーをリンクしておこう。

 

osaan.hatenadiary.jp

 

 

 

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