日経さんご乱心
何というか、自分で自分が何を言ってるのか、よくわからなくなってるんじゃないのか。
2016年度予算が成立した。最大の歳出である社会保障費への切り込みが足りず、問題の多い予算である。
まず、社会保障の削り方が足らない、と。
それから、
一方で、国民の関心の高い待機児童対策なども盛っている。政府は公共事業を含めて円滑な執行に全力を挙げ、当面の景気を下支えしてもらいたい。
この二行がすでに混乱している。
景気の下支え、とか言ってるが、待機児童対策と公共事業を並べているのがよくわからない。その辺りを無理やりに理解してやるほど、私は日経さんに甘くない。
まあとにかく、景気対策をしろ、と言っているのだと了解しておこう。
そして、
政府・与党の一部から景気てこ入れのため、新たな財政出動を含む経済対策の策定を求める声が出ている。
出ているのなら、「景気下支え」のために賛同するのかと思いきや、
だが、経済対策以前に政府・与党が今国会でやるべきことを忘れてもらっては困る。
とくる。
以下、TPPをやれ、労働規制を緩めろ、消費税はきちんと増税しろ、といういつもの日経さんである。
文章だけ読んでいると、これらの事柄は「景気」に対して良い効果を生まない、という自覚があるように思われる。
この文脈の混乱ぶりは、自分たちの主張するところの旗色が悪くなっている、ということからきているのだろう。
そこまで言うなら、日経さんはもうあべぴょん信者をやめて、民進党に鞍替えしたらどうなのかね。この期に及んでまだ消費税増税に賛成のようだし。
繰返しになるが、私は消費税増税に反対でも賛成でもない。
できることなら、消費税を廃止して年金税を導入し、現行の年金制度を廃止して、年金を完全に税化することで一本化してもらいたい、と考えている。
とにかく、消費税を増やすなら福祉を手厚くし、年金の税化に歩を踏み出すこと。それが無理なら、消費税は減税した方がいいだろう。