おや?TPPは?
なんというか、偉そうにあれこれのたまってはいるのだが、肝心なことは避けて通っているという、なかなか高度な芸を見せてくれている。
現時点で日米間の経済的懸案といえば、日経さんが散々押していたTPPについてだろう。
せっかく大筋合意までたどり着きながら、次の大統領候補が二人とも「反対」を表明しているのだ。
TPPについて、日経さんはずいぶんと強気な社説を書いていた。
どのくらい強気かというと、アメリカ政府に対してすら「さっさとしろ」「今更反対とかぬかすな」というものだった。
今回、アメリカ関係の社説が二つになっているわけだが、一つにまとめられていないのは、二人で書いているからなのだろう。その二人共が、これまで日米の経済関係において最重要事項のごとく日経さんが説いてきたTPP について、華麗にスルーというのどういうことなのだろう?
もう諦めたのか?
それとも、明日から別な切り口で展開するので乞うご期待!なのだろうか?
今のところ、日経さんのかすかな希望としては、ヒラリーが当選後に「新しい判断」を下すことくらいだと思うのだが。