分断をあおってるのは誰か
なんかまだ興奮気味で、おかしなことを言い垂れている日経さんである。
(米国からの警鐘)などとカッコつきで何を書いているかと思ったら、前回からの続きものであるらしい。
「分断」をあおるだとか、トランプがアメリカを分断しているかのような言い草だが、それ以前からアメリカは分断されている。トランプはそこに稚拙なストーリーを流し込むことで利を得たにすぎない。
だいたい日経さんご自身が、ついこないだこんな社説を書いたばかりではないか。
この社説に対し、私は以下のようなエントリーを書いた。
社会に勝者と敗者を生み、格差を肯定し、それを世襲させる、「新自由主義」と名指されるものこそが、「分断」をあおっているのではないのか。
しかも、それは日経さんが普段より讃仰して止まぬ思想でもある。
「米国からの警鐘」などと今更に言挙げせずとも、とっくに日本の社会も分断されているし、その分断のおかげで世襲三代目のボクちゃんが長期政権を維持することができているのだ。
ポピュリストによる分断の政治に歯止めをかけられるか。これは決して米国だけの問題ではない。
TPP断固反対!と叫んで政権を奪取するや断固賛成に回り、反対などしたことはないと言い垂れ、アメリカの強い要請があると虎の威を借りたくせに、虎がそっぽを向いてもそれにこだわり続ける。
こういうのって、なんて呼べばいいんだろうね。ほんと、「米国だけの問題ではない」という最後の一文に同意するわ。