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Living Dead Cat Bounce!

日経 経済 サルの論理

 世の中には、とにかく金さえ儲かりゃいい、自分が持ってる株さえ上がればいい、という人種が少なからずいる。

 株さえ上がるなら、環境が破壊されようが、何万人飢え死にしようが、原発が壊れようが、まったく意に介さない人々だ。

 しかし、現代においてそういう人間のあり方は、積極的に肯定されている。むしろそうした傾向を否定する方が、「全体主義的だ」などと言って非難される。肯定する側としては、フリードマンの流れをくむ新自由主義者などが代表的だ。

 そして、日経さんも御多分に洩れず肯定的であり、そうした傾向を隠すことなくおおっぴらにしてきた。

 が、それもどうやら「限界」のようである。

 

www.nikkei.com

 

 トランプ大統領になって株価が絶好調であるにもかかわらず、日経さんの表情は暗い。

 

昨年来のトランプ相場は、米国の長期的な株価上昇と様相が異なる点も多い。

 

 なるほど。では、GPIFの買い増しによる日本株の上昇については、どのように思われますか?

 

米国の保護主義的な政策は、長い目で見て米企業の競争力を弱めかねない。 

 

 アベノミクスの大企業保護は、日本の企業の競争力を高めたのでしょうか?

 シャープは?東芝は?

 

 ともあれ、株で儲かりさえすればいい人たちは、このトランプ相場とやらが長続きするなら、ころころとトランプ支持に寝返ることだろう。

 当選した瞬間は暴落してクルーグマンをぬか喜びさせた。「この暴落は長引く」とクルーグマンは高らかに予言した。すぐさま跳ね返るようにして暴騰し、クルーグマンの大予言はまたもハズレた。アベノミクスで日本大復活の予言に続いて二度目である。

 暴落の後、株価がいくらか戻すことをDead Cat Bounce と呼ぶ。最近はあまり目にしないが。ちょっと跳ね返って戻っているが、ネコはとうに死んでいる、というわけだ。

 だがもし、このネコがゾンビになって徘徊しだしたらどうだろう?

 考えるだに恐ろしい事態となるに違いない。

 

 もしこの先、米国経済が不調をきたしても、トランプには最強の言い訳がある。何が起ころうと

 「天気が悪いせいだ!」

 と言っておけばいいのだ。

 海の彼方の島国において、とうに実践済みである。

 

 

死んだ猫の101の利用法 (1981年)

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