「アメリカ第一主義」の崩壊(ただし日本における)
一顧も一瞥もされないのにアメリカにあれこれと注文をつける日経さんだが、もちろんこの社説は日本の読者に向けて書かれているのであり、そこに日経さんが代弁する日本の上つ方の混乱ぶりが透けて見える。
これまでアメリカからの「ガイアツ」を利用することで権勢をふるってきた人たちは、本当の本物の「ガイアツ」が登場することで自分たちの飯が一種の「おあずけ」になってしまったのだ。
日本国内で70年の伝統を持つ「アメリカ第一主義」は、「アメリカ様はこのようにお考えに違いない」「そのようなことはアメリカ様がご不快になるはずなのでやめたほうが良い」、というような物言いによって、自立した行動をしようとする人たちの足元をすくい、自分たちの利益を擁護してきた。
社会へのこうした統制の方法を見ると、天皇制というのは天皇抜きでも成立する「構造」があるのだな、とよくわかる。
しかし、トランプというビッグフットの登場によって、その「構造」はまったく機能不全になってしまった。
まあとにかく、今日あたりあべぴょんは電話会談もするそうだし、来月には首脳会談もあるようだから、生暖かく見守ることとしようか。