そういえばアンダーコントロールとかあったな

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 「新・三本の矢」の時のようにシレッと無視するかと思ったが、まだそこまで堕ちてはいないようだ。

 とにかく、そろそろ6年にもなろうかという時期になって、やっとわかったメルトアウトな事態なわけだが、さすがにこれを隠蔽できるほどに「アンダーコントロール」ではなかったということか。

 

 2号機の画像では、デブリの可能性がある堆積物のほかに1メートル四方の穴も確認できた。カメラを通した通路には推定で毎時530シーベルトと、人間が浴びれば1分足らずで死ぬ放射線量の場所があった。

 撮影には7時間ほどかけ、安全に配慮してのべ63人が短時間ずつ交代してカメラを入れた。これだけでも大変な作業だ。

 

 今ここで呼吸していられることを神に感謝したくなるほどの酷さである。

 そして、現時点ではっきりわかっていることは、「とりあえず、手も足も出ない」ということだけだ。

 

 政府と東電工程表(ロードマップ)によると、今夏にもデブリの取り出し法を決め2021年に除去を始める。デブリの広がりや原子炉内の損傷によっては計画の軌道修正も迫られるだろう。 

 

 少なくとも、東京オリンピックまでは絶対間に合わないし、工程が遅れることはあっても早まることはない、というわけだ。

 で、オリンピックまで、この産み落とされた「カグツチの神」が大人しくしててくれるのかどうか。

 

世界を見渡しても経験したことのない現象で、常に予想外の事態を覚悟しておく必要がある。 

 

 火の神カグツチを産み落としたイザナミは死んだが、そんな神話を再現する事態とならないかどうかは、まさに神のみぞ知るというところだ。

 幸運を我が物のように語れば、その傲慢さが災いとなって返るのが神話の常である。

 ただし、「アンダーコントロール」という傲慢さの報いを受けるのは、それを口にした輩ではなく、あずかり知らぬ無辜の民であるわけだが。

  

 

Under Control (DJ Shocker Remix)

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