自由経済の牙城としての共産党

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 マルクスが、いや、毛沢東が生きていて、この「一帯一路」とやらを知ったなら、なんと発言しただろう?

 本家本元であるはずのアメリカは、腐ったラードを頭に乗せた男を大統領にすることで、保護主義へと舵を切ってしまった。

 今や紛れもなく、共産党一党独裁による中国こそが、自由経済の守り手なのである。

 なんの冗談なんだ、これは。

 この状況において日本という国は、まるで最新のお笑いについていけない老婆のように、不機嫌そうに押し黙ったり、お義理で手を拍ったりするばかりだ。

 何度もなんども同じ昔話を繰り返す日本という老婆を尻目に、中国は着々と未来に向けて布石を打っている。

 

 中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟は77カ国・地域となる。その数は日米両国が主導するアジア開発銀行(ADB)を上回る。アジアのインフラ整備への支援はADB、AIIBが共有する目的である。けん制し合うだけではアジアの国々が困惑してしまう。

 日米両国はAIIBに参加表明していない。日本は同じ立場の米国と緊密に意見交換しながら運用ルールの透明化を粘り強く求め、建設的な関与を探るべきだ。

 

 自由経済を寿ぐ日経さんは、最初から日本がAIIBに参加すべきだと言っていた。

 こうしてみると、「国内のリベラルだけがAIIBへの参加を促している」という右翼のポジション・トークが、いかに「国益」とやらを損なうものかわかろうというものだ。

 しかし、ここで私見を述べさせてもらうなら、日本はAIIBに参加すべきではないと思う。

 現在、ADBは原発関連事業への融資を行っていないが、AIIBはそのあたりの規制がないからだ。

 原発の輸出をスムーズにしたい、と考えるなら、日本の上層部は当然AIIBへの参加を求めるだろう。

 馬鹿げた原発輸出を食い止めるためにも、右翼の皆さんには「中国ガー中国ガー」と騒いでいてもらいたいものだ。(断っておくが、連携するつもりは一ミリもないので、誤解のないように)

 

 

老婆使用手册:升?版

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