東芝につられて迷走する日経さんの社説
見るに堪えない? だから見ないフリしてるのか。
とツッコミたくなるわけだが、大企業のお手本として褒めて讃えてきた手前、手の平をかえそうとしても少々後ろ髪が邪魔になる、といったところか。
15年に会計不祥事が発覚して以来、東芝は決算発表の遅延をくり返してきた。このため同社株式は信頼に足る財務情報に基づいた投資の判断ができず、今では投機の対象になってしまった。
今や株式市場全体が「投機の対象」だと思われるが、そのあたりは如何にお考えか。
日経さんがそうなるように煽ってきたわけだが。
問われているのは一企業の決算ではなく、日本の株式市場の公正さだ。
いや、儲かりさえすれば「公正さ」なんかどうでもいい、というのが昨今の「空気」ではないか。経済的行為に倫理を持ち込むことを忌避するのも、日経さんのおみちびきによるものである。
だいたい、東芝が大目に見られてるのは国策(原発)企業だからだ、というのが衆目の一致するところだが、日経さんがそこを「見ないフリ」するのはやはりアレか、今流行りの「忖度」というやつか。
そのうち「東芝は国によって救済される」とでも「閣議決定」されるんじゃないか。というベタな冗談も実現しかねないのが、今の政府であるわけだが。