やーめたやめた
こうして二つ並べてみると、同じくトップの辞任を扱っていても差が出てくるものだ、とわかる。
とりあえず日経さんは、民進党に対して思慮の浅い罵声を浴びせかけるだけで満足している。
一方自民党には、自衛隊も悪いかのように書きながら、政権自身がその隠蔽体質を正すどころか増長させ、恬として恥じなていないということにはだんまりである。
日経さんが今もあべぴょんに愛を注いでいることが、この二つを読み比べることでくっきりと浮かび上がってくる。
だがもちろん、自衛隊の隠蔽体質は問題である。しかしこれは、自衛隊が紛れもなく「軍隊」であることの証でもある。古今東西、隠蔽をこととしない軍隊など存在しなかったのではないか、というくらいに軍隊に隠蔽はつきものだからだ。
なぜなら、軍隊は破壊と殺人という反倫理的な行いを生業とするものであり、隠蔽することなしにスムーズな業務は遂行しづらいからである。
世の中の自称「軍事に明るい人」は、軍人について性善説で語ることが多く、それこそが「リアル」だと喚き散らしている。
実際の軍人は卑怯で卑劣な嘘つきばかりである。廉潔な軍人などというものは、映画やマンガにしか出てこないと考えることが本当の「リアル」なのだ。