ちゃんと見張ってない奴が悪い?
東芝のおかげで良い迷惑だ、と思ってる人も多いだろう。
日経さんはどう?
ひとつは監査報告書の内容を充実させることだ。現在は監査法人が報告書に「適正」や「不適正」といった結論だけを記載する。企業買収から生じる「のれん」の減損や、訴訟で抱えうる賠償の負担といったリスクに関する言及はなく、投資家は監査の実態がつかみにくかった。
日経さん、FT買収の「のれん代」はいかがでしたでしょうか。日経さんのことですから抜かりはないでしょうが、内心舌打ちなどしておりませんか?
もうひとつは監査法人を一定期間で強制的に交代させる制度だ。過去の会計不祥事の反省として、ひとつの監査法人が同一企業を長く担当するとなれあいが生じかねない、との指摘がある。一定期間で監査法人を交代させれば緊張関係が保たれ、粉飾の抑止につながるとの考えも聞かれる。
なるほど。しかし、企業会計は古い企業ほど独特の「文化」が形成されてしまっていて、慣れた頃に交代ではかえって効率が悪くなりはしないか。
監査というのは本来厳しいもので、担当は企業側と世間話すらしなかったりする。金融系は自前で監査もやってるが、その部署はゲシュタポ並みに恐れられている。
東芝の場合、経理に相当なツワモノをそろえていた、ということもあっただろうが、おそらくは原発がらみだと隠蔽が当然とされることが多い、ということだったのだろう。
一連の再稼働の流れを見てもわかるが、原発「村」の力は相当なものである。
とりあえず、監査が悪い、東芝が悪い、でも原発悪くなーい、ということにしたいのだ。