なかなか良い選挙だった

 今回の選挙、またまた与党大勝利だそうで、きっとあっち方面はウケに入ってるのだろうと思うが、それでもなかなか良い選挙になった。

 改めて、モリカケから逃げるためだけに解散を強行したあべぴょんと、ユリコ&セイジの夫婦漫才で野党を分裂させたお二方には礼を言いたい。

 これでぼやけていた輪郭線がくっきりし、日本人にはまだ考える力を持つ人たちが一定数いることがはっきりした。

 

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 で、何があろうとあべぴょんを「信じる」日経さんだが、お気の毒なことにこれで日経さんが大好きな「改革」について、あべぴょんが真剣に取り組むことはなくなるだろう。

 そんなものより「改憲」が先だ、とばかり躾の悪い座敷犬のように、改憲へ向かってまっしぐらに行ってしまうのは、これまでの経緯からしても明らかである。

 後、ついでにお友達政治も復活し、加計は何事もなかったように承認され、もしかすると、稲田ともみんの復活もあるかもしれない。

 そして国会では改憲が発議されて、立憲民主と共産が抵抗するも議会を通過し、マスメディアは改憲賛成へ向けて一色に塗りつぶされるわけである。

 

 なんか悪い予想ばかり書いているが、それでも今回存在が明らかになった一定数の人々がいる限り、日本はまだまだ大丈夫だ。

 こうしてはっきりとした形で目に見える、というのは重要なことである。

 今まではミンシン党に巣食う腐った連中のおかげで、それが明瞭にはわからなかった。

 その点、ユリコ&セイジには重ねて礼を言いたい。これこそが本来の意味での「希望」である。

 

 さて、前回の選挙では「自民党を勝たせすぎた」という声が有権者から上がったが、今回はどんなもんだろうか。だいたいみんなこうなることは薄々予感していただろうから、そのような猿でもできる「反省」などはしないだろう。

 今回はとにかく「野党が悪い」で済ませることができる。

 だがやがて、小林秀雄の言う歴史意識として、「とんでもないことをしてしまった。どうしよう」と感じることになる。とりあえず今は、ユリコ&セイジの二人がそれを感じているわけだが。

 

 

小林秀雄全作品〈13〉歴史と文学

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