「お前はすでに死んでいるけど、あきらめたらそこで試合終了ですよ」

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 年金不信、などというが、もうすでに年金制度自体は破綻していると見ていい。でなければ、年齢の拡大など必要ないだろう。

 失敗したからルール自体を変えて、自分に有利にしてしまおう、という幼稚な戦略である。「破綻した」などとは口が裂けても言えないので、「すでに死に体だけどあきらめない」という、ゾンビがくるりと輪をかいて盆踊りしているような状況になっている。

 足元では表面化していないが、将来にわたって年金財政が盤石とはいえない。現高齢者への標準支給額を示す所得代替率は、想定を大きく上回っている。支給水準を毎年小刻みに切り下げる制度を有効に機能させなかったツケだ。

そこで、超長期の年金財政を安定に導く切り札になるのが基準年齢の引き上げである。欧州には67~68歳に引き上げつつある国がある。平均寿命がより長い日本は70歳を基準にしてもよいだろう。

 

 日経さんがこのように書くということは、上つ方ではすでに「70歳支給」で決定済みなのだろう。「選択できる」などと言っているが、半ば強制になるのは十二分に予測できる。しかも、それでもまだ「不安」なのだという。

 結局GPIFのあれこれも、株価を押し上げて政権の支持率アップに役立っただけで、実際のところはストロング・ゼロのように現実から目を背けさせただけで、大した効果はなかったということだ。

 

 本当なら「年金の税化」が必要なところだが、それには官僚の同意と、さらには増税への国民の合意が必須なので、かなりハードルが高い。

 民主党マニフェストに年金の税化を謳いながら、全く手をつけることができなかった。ようやく野田政権の末期に、年金の半分を税化することで自民と官僚の了解を取り付けたが、それは「消費税アップ」を条件とするものだった。

 で、現在「消費税アップ」だけが約束通り履行されつつあるわけだが、肝心の年金の方はと言えばご覧の通りである。

 

 「のんびり老後を過ごす」など、国民の1%だけが享受出来る「贅沢」となりつつあるが、それがあべぴょん政権の望むところであり、さらにはまた国民の大多数が支持するところでもあるのだ。

 

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 私はマンガが好きな方だと思うが、ジャンプ系のそれはほとんど読まない。なので、『北斗の拳』も『スラムダンク』も知らない。さらに言うなら、『ドラゴンボール』も『ワンピース』も、文字通り一ページも目にしたことがない。ネットをうろつくと、断片的なネタばかり流れてくるので、最初の頃はずいぶん面食らわされた。

 しかし、こういう経験は別に初めてのことではなく、『太陽にほえろ!』を一回も見たことがないので、一時期「なんじゃこら〜」がなんのことやら分からなかった。

 以上、余談として。