日経さんに好都合とは言えない現実

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 前回、米経済の安定成長についてはFRBを持ち出し、今回株安については「トランプ相場」とか言い出す日経さんなのである。

 そういえば、トランプ就任直後の暴落で、クルーグマンが「そらみろ、この下落は当分続く」と言ったら、すぐに株価が跳ね上がっていい恥をかいていた。

 日経さんはそんな様子は見せないが、文面からは「トランプざまあ」な気持ちが立ち昇ってくる。株価下落を言祝ぐ日経さんというのも珍しい。

 

 とはいえ、もはや株価が景気の指標とは言えないことは、多くの人が認識しているだろう。

 日本のように株にシリコン注入した整形相場でなくとも、米経済は株の暴落の影響などモロに受けたりはしないし、たとえ不景気でも株はそれなりに上がってしまうのが現状だからだ。

 未だ「株屋」の尻尾が取れない日経さんとしては、そうした「現実」は飲み込みづらいのだろうけれど。