第二の終戦を望まない人々

 先日某幸福の●学の支部(毎度思うのだが、何であんな少女趣味のデザインなんだ?)の前を通った時、ふと掲示板が目に入った。正確には記憶していないが、例によって守護霊だかが何やらご託宣を垂れてくださっている、という内容。

 その守護霊が司馬遼太郎だった。

 さらに、そのご託宣の中身は「朝鮮が統一されると日本は滅ぶ」というものだった。

 いつもならさっさと脳内メモリから除去してしまうのだが、今回は別な感想を持ったのでとどめておいた。

 (へえ、一応感づいてはいるんだな)と変に感心してしまったのだ。

 だが、滅ぶのは「日本」ではなく、「自民党」である。

 幸福の●学にとっては「日本=自民党」なので同じことなのだろうが。

 

www.nikkei.com

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 で、日経さんは例によって益体もないことをごにゃごにゃ述べたてているわけだが、トランプがあべぴょんのことなんか歯牙にもかけてないんだから、何をどうしようが無駄である。

 トランプは、オバマのように日本を国家として最低限尊重する、などということは考えてやしないのだ。

 

 とにかく、朝鮮戦争終結という事態が間近に迫り、保守や右翼が慌てふためく様子を見るにつけ、(ああ、日本の「戦後」は、終わらない朝鮮戦争によって支えられてきたのだなあ)との感を強くした。それは、数多の知性が目をそらしてきたことでもある。左右を問わず。

 ただし、ここで保守や右翼の皆さんに希望を持たせておくと、朝鮮戦争終結についての最大の不安定要因はトランプ自身、だということがある。

 どこでヘソを曲げるかわかりゃしないのだ。

 プーチンも一応要因ではあるが、裏でがっちりトランプと繋がってる(陰謀脳!)ということでもあるし、それほど心配ではないだろう。しかし、レイシストと独裁者によってもたらされる「平和」によって、一方の独裁国家が窮地に追い込まれるとか、どんな喜劇なんだか。

 朝鮮戦争終結ですぐに自民が崩落したりはしないだろうが、徐々に徐々に、人々の心の中からその重みが失せていくことだろう。