日経さんのいつも通り政権にあま〜い経済財政批判
いつも通り、日経さんの「批判のフリした目一杯のエール」である。
冒頭のコトリコフ教授とやらは、私の知る限りでも10年以上前から「アメリカ財政は破綻し、大不況がやってくる!!」と「予言」しているお方である。降るまで踊れ雨乞いダンス、というやつで、そんなお方のお言葉をありがたく持ち上げてみせるとか、これはあれか、「つかみはオッケイ!」というやつなのか。
内容は、一応長々とは書いているが、いつも通りのアレである。
・さっさと消費税を上げろ
・福祉はどんどん削れ
この2点である。
あべぴょんが支持率を気にして、なかなか強く打ち出せないことをわざわざ代弁してくださっているわけだ。
こうした日経さんがあべぴょんを「信じて」いるんだから、アベノミクスが「リフレ」だなんてのはウソの八兵衛(古いな)だとわかる。
しかしまあ、
消費税率を19年10月に8%から10%に引き上げる方針を明記したのは評価できる。基礎的財政収支を確実に改善するために、この増税は避けて通れない。
年金支給開始年齢を65歳から70歳に引き上げるといった抜本策から、目をそらすべきではない。
こうした事柄について、日経さんの読者たちはどのように考えているのだろう?
「俺は金持ちだからもちろん賛成だよ」だろうか?
言っておくが、日経さんが金科玉条とする「財政再建」について、上の二つはまったく役に立たない。
実際のところ、日経さんは財政再建なんかどうでもいい、というのが本音なんじゃなかろうか、と疑っている梅雨の夜更けなのである。