日経さんがAIIBにご執心なのはなぜか
そういえば、ちょいと前に「リベラルは中国主導のAIIBに積極的だ」とかいう、アホ丸出しの論評を書いてた人がいたっけ。
あべぴょんを「信じて」いる日経さんは、AIIBができた当初から「日本も参加するべき」と主張してきたわけだが、これはアレか、「あべぴょんは実はリベラル!」とかいう寝言と同じ類いのやつか。
ともあれ、朝日新聞がこと経済に関しては新自由主義に親和的であり、日経さんと同様にTPPに賛成したり、消費税増税に反対してなかったりするのは周知のことではある。
AIIBはまだまだの規模だが、将来的には使い勝手の悪すぎるADB(ハルヒコ君の古巣だ)にとって変わる可能性がないではない。
そうすれば日経さんの大好きな「グローバリズム」に敵うものとなる。
しかし、それはそれとして、日経さんがAIIBに肩入れする理由は、もっと他にあるのではないか。リベラルとも新自由主義とも関わりのない部分で。
ADBは原発の建設に対して、基本的に融資を行わない。
後々の資金回収が難しい、と判断しているからだ。
その辺、AIIBは何も決められていない。少なくとも否定的ではない。
ならば日本がAIIBに協力すれば、アジアへの原発輸出がスムーズになるのではないか。例えば、この間のベトナムの件のようなことは避けられるのではないか、という期待が生まれてくる。
とらぬ狸のなんとやら、という感じもしないではないが、そうした思惑で事態が動かないとも限らない。
とにかく原発を崇め奉る日経さんとしては、そちらに一縷の望みを繋がざるを得ないのだ。
だが、現政権の「中国アレルギー」は根強く、また将来北朝鮮の脅威が消えた場合、中国をその代わりにして国内を煽る必要があるわけで、なかなか日経さんの希望通りにはいかないだろう。
私個人は、前段の理由から日本のAIIB参加に反対するものである。
現時点では、の保留付きでではあるが。