トランプに屈した日経さん

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 とうとう日経さんが、これまでのトランプ・パニックを脱して、その存在を「奇貨とする」などと言い出している。

 どうやら日経さんは、あべぴょん信者だけでなく、トランプ信者になったようだ。これでいつ、あべぴょんがいつトランプの靴を舐めても、優しい目で見守ることができるというわけである。

 日経さんは「まだ信者になったわけじゃない」というかもしれないが、アメリカのトランプ信者たちが期待するのは現状の「破壊」であって、新たなアメリカの未来を創造することではない。

 その辺、今回の社説での日経さんの態度と同じである。

 しかし、この先トランプがもたらす混乱と混沌は、日経さんが「奇貨」とできるような生易しいものではないだろう。

 そしてそれは、アメリカとて同じことである。

 

奇貨 (新潮文庫)

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