おっとうっかり本音が

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 東芝の時もそうだったが、日経さんは以前褒めてほめてほめまくっていた企業がおかしくなると、一応は批判するが古い醤油差しのようにどこかキレが悪い。

 

一時は株式市場や金融当局者からも評価を得ていたスルガ銀の独特の戦略を全否定すべきではない。 

 

 とまあ、ぽろっと本音が漏れてしまう。

 スルガが各種の独自なアイデアで金集めしていたのは確かだ。日経さんはそれが「惜しい」ように感じるのだろう。

 そして、本音を漏らしたすぐ後に、それを打ち消すようにこう書きつける。

 

反面教師とすべきは行きすぎた収益や高株価の追求だ。 

 

 「反面教師」ときたもんだ。

 しかし、収益や高株価の追及に熱心なのは日経さんであり、そこに「行きすぎ」などとブレーキをかけるのは、普段の主張と真逆のように思えるのだが。

 

リスクの高い不動産融資に傾斜し、コンプライアンス(法令順守)意識も希薄になった。社内では異様なパワーハラスメントがまん延した。 

 

 不動産融資にはリスクがつきものであり、高い収益を得るにはリスクを恐れてはならない。コンプライアンスの行き過ぎは企業の速度を遅滞させることにある。などなど、日経さんは普段おっしゃっていたように思うのだが、私が耄碌したのだろうか。あ、パワハラ?日経さん、あの甲高い声で叫ぶ人、社外でも有名ですよ。他人のこと心配してる場合ですか?

 

 地銀の疲弊は、地方経済の疲弊に要因がある。日銀がマイナス金利をせずとも、間をおかず露わになったことだろう。

 

金融が安定しない限り、地域経済の再生はおぼつかない。 

 

 地銀で働く皆さんは、「逆だろ、それ」と声を揃えることだろう。

 そういや、「アベノミクスの果実を地方に!」とかいうの、どうなったんだっけ。結局サルが青柿の実をカニに投げつけて終ったのかな。

 

 

もえほん紅版 さるかに合戦

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