日経さん「もう!野党はしっかりして!!」

 「もう!野党はしっかりして!!」という物言いが、どこから湧いてきたかは知らないが、現政権を支持する方々がいかにものを考えていないかが、ここによく表れている。

 そして、その「考えのなさ」は日経さんもまた同レベルであるようだ。
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 日経さんはまず、政府与党に注文を付ける。

 

政府・与党は参院での審議を通じ、様々な懸念に丁寧に答えていく姿勢が必要だ。

 

 「姿勢」さえあれば、行動が伴わなくとも良いようだ。

 続けて淡々と政府の方針について述べたあと、

 

野党はこれまでの審議で、現行の技能実習制度の問題点の追及に多くの時間を割いた。一方で建設や介護、建設、農業、流通分野などの深刻な人手不足に、今後どう対処していくべきかという本質的な議論は深まっていない。 

 

 と、野党に文句を言う。多くの時間が割かれたのは、多くの問題点にまともに答えない側に責任がある、と普通は考えるものだが。

 

諸外国の教訓に学び、最良の制度として導入する責任が与野党双方にある。 

 

 「与野党双方にある」と言って、与党の責任を軽くしている。

 今回の場合、野党で責任があるのは維新と希望くらいのものだと思うが。

 ぼやかすことで、野党で反対した政党にありもしない責任をなすりつけようとしている。

 

国民民主党は産業別や地域別に受け入れの上限を定める方法を提案している。技能実習制度の抜本的な見直しも含め、幅広い論点について審議を尽くすべきだ。 

 

 国民民主党は物分かりがいいね!とさりげなく持ち上げつつ、技能実習制度などを持ち出して論点を「幅広く」し、焦点が定まらないようにしている。

 

 日経さんが移民賛成なのは昔からだが、野党を詰ることでしか与党を擁護できないのなら、もうジャーナリズムの看板を降ろした方が良いのではないか。

 

 

ツヨシしっかりしなさい 対戦ぱずるだま

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